独り身の寂しさ

 

「そっちは
 奈美ちゃんと長いの?」

 

 

「ええ、高校の同級生で…」

 

 

って、今度は奈美かい!

 

 

そうこうしてるうちに
家まで着いてしまった。

 

 

ちょっとがっかり…

 

 

しょんぼりして
別れ際にお礼を言う。

 

 

「ありがとうございました」

 

 

「あの、ユカちゃん…」

 

 

「なんですか!?」

 

 

「もしよかったら
 来週も飲みに行かない?」

 

 

キタ――――!!
今度こそキタ!

 

 

「はい!」

 

 

「また4人でさ」

 

 

「は…」

 

 

ちょっとがっかり…
ま、こんなもんだよね。

 

走り去るタクシーに
手を振って

 

 

また一人のアパートに入る。

 

 

4人でか…
課長いるし…
はぁ…

 

次の日曜日

 

 

「うぅ…アタマ痛い…」

 

 

がっつり二日酔いだ。

 

 

 

私は飲んでも顔に出ない。

 

 

お酒は大好きだし
強い方だと思う。

 

 

いつもいつも酒グセが
悪いワケじゃないんだ。

 

 

ただ…時々
ホント突然に記憶がぶっ飛び
大暴れしてしまう。

 

 

それを知ったときは
自分でもビックリで

 

 

それ以降
会社の飲み会や
彼氏の前でお酒を飲むときは
充分注意していたはずだった。

 

 

それがなぜ…
寛人の前で。

 

 

いくら後悔しても
もう遅い。

 

「何回同じ事
 言わせる気だ!!」

 

 

週明けの月曜日

 

 

コピーをとった紙の束を
投げつけられて

 

 

入社1年目の舞ちゃんが
半泣きになっている。

 

 

「ごめんなさぁい…」

 

 

「その口の利き方も
  なんとかしたら」

 

 

「はい…」

 

 

舞ちゃんがとうとう
涙をこぼした。

 

 

「泣きゃ何とかなるのは
 幼稚園までだけど?」

 

 

「うぅ…」

 

 

「いつまでも新人気分だと
    査定に響くよ?」

 

 

「はい…」

 

 

「わかったら
 さっさとやり直せ!」