出会い

そのうち課長のツレと
奈美が少しずつ話し始めた。

 

 

二人は名刺交換を始める。
ついでに私まで
名刺をもらった。

 

 

 

A株式会社
 チーフマネージャー

 

  紺野 勇
 (こんの いさむ)

 

 

 

A社はかなり大手の
広告代理店だ。

 

 

いいじゃない!
管理職だし!

 

 

課長のツレは
短髪で日焼けした
スポーツマンタイプ。

 

 

背も高そうだし
ソフトマッチョな体型も
なかなかいいカンジ!

 

 

 

「へぇ、奈美ちゃんは
 ジュエリーデザイナー
       なんだ!」

 

 

「そうなんですぅ。
 彼女にプレゼントするときは
 よろしく!」

 

 

「ハハ、
 オレ達彼女いないし」

 

 

そうか。彼女いないのか!
本当か??

 

 

爽やかに笑う紺野さんに対し

 

 

ウチの課長はお愛想すらナシ。

 

 

可愛くない男だね。

 

 

「そちらの方も
 お名刺いただけますぅ?」

 

 

奈美にそう言われて
ウチの課長も渋々名刺を出す。

 

 

「石堂さん…
 課長さんなんですかぁ!?」

 

 

奈美が名刺を見て驚いている。

 

 

ウチの課長は返事もしない。
紺野さんが代わりに

 

 

「そうなんだよ、
 コイツ頑張ってるんだ」

 

 

「すごいですね!」

 

 

 

私はお茶くみOLなので
交換する名刺すらない。

 

 

面白くないので

 

 

一人でグラスを煽る。

 

 

「ユカ、飲みすぎじゃない?」

 

 

「いいよもう隠す必要ないし」

 

 

「どうしたの?
 なんかあったの?」

 

紺野さんが優しく訊いてきた。

 

 

「この子、彼氏に
 フラれちゃたんですよぉ」

 

 

「へぇ…もったいないね」

 

 

紺野さんは
お上手を言ってくれたが
課長の前でそんな話は
たまらない!

 

 

「ちょっと!やめてよ!」

 

「なんで?
 ホントのことじゃん」

 

 

ホントの事だから
言われたらイヤなんだよ!

 

 

休日って…
日頃の疲れを癒すために
あるんじゃないのか!?

 

 

ここにきてストレスをためて…

 

 

何やってんだ私!?